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大村加卜

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大村加卜は、江戸初期の外科医であり刀工である。本業は医者で作刀は余技であったが、その出来栄えは余技の域を超えた逸品揃いであった。本名は大村治部左衛門安秀といった。

生まれは駿河国で角田休甫に医学を学んだ。越後国高田藩松平光長のお抱え医師として仕えていたが、高田藩のお家騒動、いわゆる越後騒動の影響で浪人する。その後、貞享二年、水戸藩徳川光圀の侍医兼お伽衆として召し抱えられた。作風は、二系統に分かれる。

一つは、沸本位の「相州伝」もう一つは、匂出来の「備州伝」である。また、自らが生み出した「真之十五枚甲伏作」とよばれる技法も大きな特徴である。初期は「義博」「義秀」、正保三年よりは「加卜」と刻銘している。

中には「大森治部左衛門尉号大村加卜」と切った銘もある。代表作は、重要刀剣「刀 銘 越後幕下士大村加卜安秀」がある。

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