日本刀を作るには様々な職人が関わっており、白銀師や目貫師と呼ばれた者たちが協力して作っていたと言われています。ですから、その技法にも色々な種類が生まれました。
その一つが象嵌で、これは鍔や柄の金属部分に、装飾性の高い彫刻部分とは別に金属をはめ込むことで、日本刀の美術性を保ちつつ強度を上げるという方法です。
また、片切彫は、特徴的な片切鏨を用いることで、まるで筆を用いて書いたかのような線を彫ることができるという方法です。これにより、特徴的な装飾が生まれました。
魚子地は、これまた特徴的な魚子地鏨を打ち込むことで、粒のような模様をつけるという方法です。
さらに、肉合い彫りという方法もあり、これは、元々ある図柄をより立体的にする手法です。
このような技法により、日本刀の美術的価値は高められていきました。