日本刀の色彩技法で布目象嵌というものがあるすです。布目象嵌とは、地面に布目状の細線を刻み込んで、金や銀の薄板を叩き込んで文様を表す手法だそうです。擦り付け象嵌というのは、鉄地の表面に施された鑢目に、金や銀を擦り付けることで薄ぼんやりとした図像とする手法だそうです。ぼかしの表現技術のひとつだそうです。七宝象嵌というのは、七宝による象嵌技法だそうです。古くは下地に彫り込んだ図柄部分にガラス質の材料を直接象嵌したそうです。
後に、別造りの七宝細工を地鉄に象嵌する手法が取られるようになったそうです。砂張象嵌というのは、砂張と呼ばれる鉛、錫、銅などの合金を溶融して、鋤下げた凹状になった部分に流し込んで固着する象嵌の手法だそうです。火縄銃の装飾などに用いられているそうです。この技術を鐔の装飾に応用した鐔工などに作品があるそうです。点象嵌というのがあるそうです。表面が小さな球状となっている象嵌だそうです。露象嵌というのは、朝霧を意図したものだそうで、草花などに添えられている金や銀の点象嵌のことだそうです。線象嵌というのは、表面が細い線状になっている象嵌のことだそうです。
梨子地象嵌というのは、金砂を蒔いたような微細な点を平象嵌の手法で施したものだそうです。真砂象嵌とも呼ぶそうです。梨子地塗りのような、または真砂のような模様に見えることから、このように呼ばれるそうです。墨絵象嵌というのは、朧銀地などに、黒色の赤銅地で図柄を平象嵌したものだそうです。墨絵を想わせることからそう呼ばれるようになったそうです。象嵌を施したものはとてもキレイかと思います。よく、贅を尽くすといいますが、小さく一見目立たないところに手をかけるのは贅沢だと思います。