日本刀の研ぎと柄巻

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日本刀の研ぎと柄巻

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日本刀の良し悪しは、研師の腕にかかっているといえます。
鍛冶が鍛え上げた刀を研ぐ。これによって反り、機能、刃文などが決まってくるのですが、これが結局、武器としての斬れ味を左右します。

 

研ぎという作業は研師が行います。
研師は下地研ぎから始め、仕上研をします。

下地研ぎとは、刀の形を整える作業となります。これは刀研ぎの作業の中で最も重要なものだそうです。
研師は下地研ぎのために砥石を数種類用意します。粗い目から始まり研ぎが進むにつれて細かい目の砥石を使っていきます。

下地研ぎが終わったら、仕上げ研ぎへと移ります。
地鉄部分と刃の部分を別々に研ぐそうです。この仕上げが終わったら、「拭い」に入ります。
「拭い」とは刀身に光沢を与える作業で、「金肌拭い」といいます。
これには、玉鋼を鍛錬した際に飛び散った鋼の粒を使うそうです。
鋼の粒を微粒子にしていろいろな材料を油で溶いてから、吉野紙で濾しながら磨くそうです。

この拭いが終われば刃取りです。砥石や磨き棒を駆使して砥いでいきます。
これらの研ぎ作業は2週間ほどかかるそうです。

 

刀を握る柄の部分は、柄巻師が装飾します。
握り心地などに関係してきますので、非常に重要な部分です。

材料は鮫皮(エイの皮)と正絹の組紐があります。鮫皮と柄の部分の接着はもち米から作った「みじん粉」を使うそうです。

鮫皮を付けたあと、柄糸をひし形の形ができるように巻いていきます。
これは江戸時代に入ってから発達したそうです。
このひし形を作ることで、クッションができて持ち心地がよいそうです。

組紐を作るのもまた職人がいるはずです。
鮫皮を巻くのは1000年も受け継がれる技だそうです。この上から組紐を巻くという発想が生まれたのも凄いですね。

確かに感触が鮫皮だけのときより、格段にいいような気がします。

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