「鍛肌」とは、日本刀の作成の工程における、鉄を伸ばし折り返す作業の中でできる模様を表しているようです。 「柾目肌（まさめはだ）」は、ほぼ真っ直ぐな平行線が特徴です。湾曲せずだこうしないといった点が木目のようであるなどとも言われていますが、その他にも「杢肌（もくめはだ）」と呼ばれる、文字通り木材の木目を表す種類もあります。違いは年輪のように小さく渦巻く曲線が混ざっている事などであるようです。大変見極めが難しいので、数多くの作品を鑑賞することによってその違いや味わいを感じることができるかもしれません。その他にも「大板目肌（おおいためはだ）」大きな渦巻き状の模様などが著しく現れているようなものを指すようです。「板目肌」は、湾曲加工する平行線がはっきりと見え渦巻き状などの部分も見られるそうです。これらの違いは日本刀を鑑別したり、刀剣の味わいも知る上で大変重要な鑑賞ポイントとなってくるでしょう。これらの模様は、「地の鍛の文様」などと言われ、グレー色のグラデーションによって現れることがほとんどです。
